QSC6日間で極める!磨ける・伝わる
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776日目 人間力3日目 応用力2日目 磨き力1日目 観察力5日目 指導力 ―臨床での展開方法を学ぼう―4日目 継続力5日目 指導力指導時には記録をつけよう! ブラッシング指導は、毎回どのような指導をしたのかきちんと記録をつけることが重要です。指導は毎回が積み重ねですから、前回の指導内容を踏まえつつ、今回の指導内容を考えていくことになります。つまり、『前回指導したことができたか・できなかったか』、『問題点は解決されたか・否か』を確認しながら、今回の指導内容を決定していくのです。 また記録は、その時々の状態を残すだけでなく、これまでの経過をふり返るときにも役に立ちます。記録を見直すことで、指導がうまくいかなかった原因までも見えてくることがあります。 ブラッシング指導をしたときには、必ず記録をつけることをおすすめします。 記録のつけかたにはさまざまな方法があり、それぞれ一長一短がありますが、大切なことは客観的な情報と主観的な情報の双方を記録することです。 客観的な情報は、口腔内写真を撮影したり、さまざまな検査結果を添えることなどで記録することができます。しかしそれらだけでは、コミュニケーションから得られたそのときの患者さんの言葉や思い、発見や気づきといった主観的な情報を残すことはできません。前述のとおりブラッシング指導は「これまでの積み重ね」で成り立つことから、主観的な情報も必要不可欠なのです。 私たちは、客観的情報と主観的情報を同時に記録する方法として、「鈴木式チャート」をおもに利用しています。このチャートは、歯列を簡素化した図に「見た情報をそのとおりに描きこむ」ことで具体的に記録することができます。また余白や裏面に主観的な情報を書き込むことで、両者を容易に確認することができます。記録はどうやってつける?•主訴や気になっていること•歯と歯肉の状態(う蝕、炎症、傷などの状態や変化)•プラークの付着状態•現在の磨きかた•指導内容(具体的に)•患者さんの反応(言葉や態度)•プロ―ビング値•次回までの課題、目標 などKey Point必要に応じてさまざまな情報を記録します!(鈴木式チャート)次ページに記載例を紹介しますので、参考にしてくださいね!

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