YB2012ここまで使えるコンポジットレジン
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26Part2 臨床家・大学人14人の“MI新時代のコンポジットレジン修復ダイジェスト” 筆者は,大学卒業後,歯科材料学の教室に5年間在籍した.主な研究は,セメントやコンポジットレジン(CR)の物性(接着性,機械的強度など)に関するものであった.当時(1977年ごろ)は,まだグラスアイオノマーセメントやCRが開発,臨床に応用され始めたばかりで,グラスアイオノマーセメントの感水性,CRの変色,耐久性,術後疼痛などのさまざまな問題を抱えていた.少なくとも,筆者のその当時の経験,知識では,CRを臨床へ積極的に応用する気にはならなかった.しかし,ここ10年間のCRの進歩はすさまじい.MIが歯科の正義となりつつある現在,CRが果たしたあるいは果たしている役割は大きい.筆者の日常臨床は,CR抜きでは語れないし,前にも進めない(図1).外傷歯と移植歯の修復にコンポジットレジンは欠かせない!Composite Is Inevitable for the Restoration of Traumatized and Transplanted Teeth月星光博 Mitsuhiro Tsukiboshi愛知県開業 月星歯科クリニック連絡先:〒497‐0050 愛知県海部郡蟹江町学戸6‐81.私のコンポジットレジン修復への思い1図1 CRのやり変え.成長発育期の患者では,このような歯肉の変化が起こることがある.CRであれば,簡単に再修復が可能である.

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