バーティカルオグメンテーション
2/8

1章3 バーティカルボーンオグメンテーションのための解剖23トガイ神経(図1-3-2)と下顎骨内を前歯部に向かう切歯枝とに分かれる。オトガイ孔を出たオトガイ神経は下顎枝、オトガイ枝、口角枝に分かれ(図1-3-3)、オトガイと下口唇の皮膚に分布する。一方、下顎骨内を前走する切歯枝は正中付近で上方に向きをかえ、舌側歯槽部の小孔より出て口腔内の粘膜に分布する。切歯枝より分枝した神経は、正中から第一小臼歯までを支配する2)。切歯枝(図1-3-4、5)図1-3-4a 有歯顎における下歯槽神経切歯枝の走行。図1-3-4b 欠損顎における下歯槽神経切歯枝の走行。図1-3-5a 側切歯部coronal画像。有歯顎。図1-3-5b 側切歯部coronal画像。欠損顎。オトガイ神経(図1-3-6a~f)図1-3-6b オトガイ孔上縁から歯槽骨頂間は緻密骨であり(囲み線)、インプラントに適したタイプⅡ~Ⅲの骨質である(写真は神奈川歯科大学高橋常男教授より提供)。図1-3-6c CT cross-sectional画像では下顎管上縁とオトガイ孔の位置を診査し、インプラント長径の選択を行う(↓)。図1-3-6e 無歯顎におけるオトガイ部の下顎管上縁は緻密骨が分布し(囲み線)、インプラントに適したタイプⅡ~Ⅲの骨質である(写真は神奈川歯科大学高橋常男教授より提供)。図1-3-6f 下顎骨の吸収が進行するとオトガイ孔は上方に開口する(↓)。デンチャーがその部分を圧迫することにより、疼痛を起こす原因となる。図1-3-6a 有歯顎におけるオトガイ孔は下顎5番の近心根尖部付近に位置する。オトガイ孔をでたオトガイ神経は数本の終末枝に分かれ、扇状に分散し、a:下唇枝、b:オトガイ枝、c:口角枝に分かれる。図1-3-6d 無歯顎におけるオトガイ孔は下顎5番の根尖部付近に位置するため、VBA後、下顎5番にインプラントを埋入する際に解剖学的標点となる(↓)。図1-3-6b図1-3-6C図1-3-6e図1-3-6facb456LLLLBBBB

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です