インプラントYB2012
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29アストラテック インプラントシステムアストラテックインプラントは,このたび,本邦においても新しい表面性状OsseoSpeed™を付与したインプラントが発売され,同時にインプラントのラインアップにも変更が加えられるとともにカラーコード化され,より多様な症例にシンプルに応用することが可能なインプラントシステムに生まれ変わった.アストラテックインプラントは,インプラント‐アバットメント接合部(以下IAJ)において,インターナルテーパージョイント機構という強固で安定度の高い接合様式を有するため,IAJでのマイクロギャップや荷重時のマイクロムーブメントが最小化され,アバットメント接続後のBiologic Width確立にともなう初期のマージナルボーンロスがほとんど起こらず,またその状態が長期維持されるということが最大の特徴であり,利点である(表1).それに加え,より早くより強固にインプラント表面に骨を形成するOsseoSpeed™サーフェイスが付与されたはじめにことにより,臨床応用での信頼度はさらに高まった.本稿では,マージナルボーンロスが最小化されるアストラテックインプラントの特徴と,新しい表面性状OsseoSpeed™がもたらす可能性に焦点を絞って解説していく.「マージナルボーンロスを受け入れますか?」これはアストラテックインプラントの広告用のキャッチコピーである.アストラテックが掲げるBioManagement Complex™には4つの項目がある.OsseoSpeed™,MicroThread™,Conical Seal Design™,Connective Contour™,これらそれぞれが相互的に作用しマージナルボーンロス(以下MBL)を防いでいると考えられるが,なかでもIAJ部でのインターナルテーパージョイントを表すConical Seal Design™というコンセプトがもっとも大きく作用していると思われる(図1).アストラテックインプラントの優位性とOsseoSpeed™の臨床応用飯田吉郎(Iida, Yoshiro)(愛知県名古屋市開業:ナディアパークデンタルセンター)1992年 岡山大学歯学部卒業1996年 愛知県名古屋市中区にて開業所属・役職:名古屋大学大学院医学研究科頭頚部感覚器外科学講座 非常勤講師,JARD理事Effect of Micro-Movement & Biologic Modeling

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