今後の難症例を解決する総義歯補綴臨床のナビゲーション
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難易度からみる顎堤の状態と完成義歯9症例② 低難易度無歯顎症例(従来型:80歳以上):上下総義歯の基本形態(若手歯科医師向き)第8章の症例に使用している円グラフ(詳細は第8章を参考)●上顎の顎堤吸収は中程度で左右対称である(参考文献1より許可を得て転載)。●下顎の状態。高度に吸収し、左側の顎舌骨筋付着部が露出している(参考文献1より許可を得て転載)。●同左側側面観(上下総義歯の基本形態)。●この患者の完成義歯の右側面観(上下総義歯の基本形態)。障害の程度上下対顎関係上顎総義歯により回復された体積の状態(長さ)(幅)下顎総義歯により回復された体積の状態←頰側(幅)舌側(幅)→(高さ)●縦軸に「上顎総義歯により回復された体積の状態」と「下顎総義歯により回復された体積の状態」、横軸に「障害の程度」と「上下対顎関係」を示している。図は症例2の状態を示したもので、オレンジの円が正円に近い。これは術前の状態が比較的良好であったため義歯による回復しなければならない症状が軽かったことを意味する。症状が重篤であればあるほど中央の円の変形の程度が大きくなってくる。それぞれのグラフを参照されたい。

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