今後の難症例を解決する総義歯補綴臨床のナビゲーション
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176第8章症例⑧ 強度の食いしばりを認める下顎のシングルデンチャー(図8‐16a~x)障害の程度上下対顎関係上顎総義歯により回復された体積の状態(長さ)(幅)下顎総義歯により回復された体積の状態←頰側(幅)舌側(幅)→(高さ)図8‐16a 高度な難易度の症例。強度の食いしばりを認める下顎のシングルデンチャー。究極のニュートラルゾーンテクニックが要求される症例。図8‐16c 高度の顎堤吸収があり、両側にオトガイ孔が露出している。吸収形態に左右差がある。図8‐16d 初診時の上顎診断用規格模型。右側臼歯部は口蓋側への吸収と無圧印象にもかかわらず、左右の頬小帯に緊張を認める。有歯顎時からの食いしばりが示唆される。図8‐16e 初診時の下顎診断用規格模型。顎堤の吸収状態は中等度。左側の臼歯部顎堤は吸収が進行。図8‐16f 上下診断用規格模型の対顎関係。左側臼歯部の顎堤の舌側への幅、高さの吸収と、左右の頬小帯の緊張状態(口腔周囲筋の安静時での緊張)が認められる。有歯顎時からの強い食いしばりが示唆される(参考文献1より許可を得て転載)。図8‐16b Kennedyの分類Ⅱ級2類、Eichnerの分類C2で顎堤状態は良好。

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