アストラテックインプラントのすべて
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521245786CHAPTER31.1回法と2回法の術式の選択 アストラテックインプラントにおける一次外科手術は,通常のプロトコールに従いインプラント埋入後,粘膜下にて安静期間(免荷期間)を置き,オッセオインティグレイション獲得後,二次外科手術を行う2回法を行うが,骨質,粘膜,初期固定等の条件がよければ,ヒーリングアバットメントを接続し,粘膜貫通状態にて手術を終える1回法をとることができる. これは,アストラテックインプラントの特徴の1つであるConical Seal DesignTMにより,アバットメント(ヒーリングアバットメント)とフィクスチャーが強固に一体化することにより,ヒーリングアバットメントが緩まずにマイクロギャップを生じないワンピースタイプのインプラントと同様の術式をとることが可能となる.1.1. 1回法(図1,2) フィクスチャーが完全に骨内に埋入され,十分な初期固定が得られ,骨移植等のアドバンスな術式がともなわない場合は,ヒーリングアバットメントユニを粘膜骨膜弁を戻した状態で1mm~1.5mm程度頭が出る状態にカフの高さを選択し,フィクスチャーに連結する.このときの締結トルクは手指による10N(ニュートン)程度が望ましい.その後,粘膜骨膜弁を縫合し,終了する.新しい歯の装着補綴治療治癒期間一次外科手術インプラントの埋入検査・初期治療図1 1回法の手順.図2a 通法どおりフィクスチャーを埋入する.図2b ヒーリングアバットメントのカフを選択し,フィクスチャー埋入と同時に装着する.図2c 粘膜骨膜弁をヒーリングアバットメントの周りに戻して縫合する.①粘膜の切開②剥離,粘膜骨膜弁の形成③骨形成(ドリリング)④インプラント(フィクスチャー)の埋入⑤ 2回法 : カバースクリューの取り付け1回法 : ヒーリングアバットメントの接続⑥粘膜骨膜弁の縫合一次外科術式の流れ

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