技工に強くなる本(下巻)
2/8

47ハローポンティックからです。そして空洞内面、開口部にシャープなところが残らないように0.8ミリの厚みを確保しながら仕上げることが重要です。当たり前のことですが、それを怠るとその部分からセラミックに亀裂を生じる結果となってしまいます。 メタルが完成したのちオペーキングをしますが、空洞内面まで均一に塗布することを心がけましょう。ペイントオペークは均一に塗布しやすく有利です。空洞内にボディー陶材を埋めコンデンスをしっかり行います。コツとしては1度に埋めず、少量ずつに分けコンデンスと吸水を繰り返すことで陶材の収縮が軽減されます。 大きい空洞の場合、陶材の収縮が大きく1回の焼成では埋まり切きません。そのため2〜3回焼成を行う場合もあります。しかし陶材にとって過度の焼成は好ましくないので、コツとしてあらかじめボディー陶材を焼成しておき、粉再した陶材を空洞内に入れボディー陶材と混ぜてコンデンスを行うと収縮がかなり軽減さます。 あとは通法に従い完成です。ハローポンティックはセラミックブリッジを成功させる鍵と言っても過言ではありません。セララミッブリッジを失敗しないための形態ですからハローポンティックを基本形態と考えてください。図49-3 ポンティク粘膜面ハローポンティクの設計ライン。図49-4 窓あけに使用するバー、窓あけ時に応力がかかり難くワックスがこびり付かないように工夫された自家製バーである。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です