矯正カンファランスで臨床力を上げよう
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391.口腔・顔面の筋機能療法 ─MFTを基本にした生活改善─ 患者さんの姿勢,顔貌,話し方,噛み方,飲み込み方などの観察から,普段の生活を全体的にイメージし改善点(問題)を明確にする.普段の生活のなか 患者さんがチェアに座る前に,待合室での姿勢,歩行時の姿勢,歩き方,体型を観察する.チェアサイドでは,顔貌や話し方を観察しながら通常の問診,診査を行う.姿勢,顔貌,話し方や口腔内所見と主に存在するこれらの問題点は,本人(家族)がまったく気づいていないことが多く,このとき,本人や家族の人格を傷つけない配慮が必要となる.訴との関連性を確認していく.ほとんどの場合,「かたち」の背景にある生活状況(食生活,癖など)と主訴との関連を推察することができる.[顔を観るときのポイント(図4)][姿勢を観るときのポイント(図3)]観 察姿勢,顔のかたちを観る<姿勢を観るときのポイント(図3)>1起立時の傾斜(前後,左右)と頭位の関係2生活姿勢(読書,テレビ,食事,睡眠態癖など)3体型(やせ型,肥満型)<顔を観るときのポイント(図4)>1オトガイの緊張=口唇閉鎖不全2顔貌の前後的不均衡(舌癖,咬唇癖,頬づえ)3顔貌の左右的不均衡(頬づえ,偏咀嚼,睡眠態癖)4口唇,鼻の形(口呼吸)顔は全体的に弛緩アデノイド口唇の閉鎖不全歯肉炎H20.3.(小4)姿勢の変化がみられるH23.7.(中1)

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