矯正カンファランスで臨床力を上げよう
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431.口腔・顔面の筋機能療法 ─MFTを基本にした生活改善─[せんべいを用いる訓練][正しい姿勢で前歯と口唇で一口量を摂り込む(図11)] せんべいを用いる訓練は,食べ物を口唇による摂り込み(こぼれない),前歯による噛み切り,犬歯による噛み砕き,臼歯によるすり潰し,そして嚥下までの一連の動きを学習する手段としてとても有効である(図11).※ 訓練の後半では,お母さんに弁当を作ってもらい実際に食べてもらう.弁当の内容,食べ方,飲み込み方を観て励ます.[低年齢での咀嚼訓練と嚥下訓練] 乳幼児期から正しい咀嚼訓練と嚥下訓練を行うことで,口腔周囲筋の機能が高まり,正常な発育因子を刺激し,歯列不正が予防できる.リンゴの丸かじりや,食材は大きく切るなどの工夫を日常生活に採り入れる.ガムを利用した訓練は(3歳以降)親子で一緒に行う.硬めのガムが望ましく,1回5~10分を目安に,1日2回程度訓練する.早期から硬いものに慣れる感覚を養うことが大切である.◀①正しい姿勢で②前歯で適正な一口量を③ 口唇を閉じて前歯で噛み切る④ 口唇を閉じてもぐもぐと噛む<せんべいを用いる訓練>①正しい姿勢で②前歯と③口唇で 一口量を摂り込み(捕食)④口唇を閉じて もぐもぐと噛む・口唇による摂り込み(こぼれない)・前歯による噛み切り・犬歯による噛み砕き・臼歯によるすり潰し から嚥下までの一連の動きを学習できる

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