矯正カンファランスで臨床力を上げよう
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52臨床医に勧める筋機能療法と矯正装置第3章[ビムラー装置(図5)]図5[大臼歯遠心移動用床装置:シャーミープレート(図6a,b)]図6 シャーミープレート.a:口腔内側,b:口蓋側. 大臼歯を遠心移動するためのスプリングが口蓋側から調節できるようになっている.1 患者の協力が疑わしい場合以外は,拡大床,指様弾線による歯の移動などには有効2 機能的床矯正装置は顎顔面の筋肉の弱い場合や,骨格的な問題などにより効果の期待できない場合もある. 装置使用に先立ち問診,視診,触診,およびエックス線写真,模型等による診査,診断を行い顔面形態,不正咬合の状態を把握し,それを基に治療計画を作成し使用装置の選択を行う.このとき機能的な評価すなわち鼻呼吸,悪習癖,口腔周囲筋,姿勢等の評価がもっとも重要であり,これらの問題がある場合は装置装着前に,患者にそれらの機能的問題を理解,認識させ改善のためのトレーニングを行うことが必須である(図7).可撤式床矯正装置の効果の期待できない症例可撤式床矯正装置の使用前に行うこと7a7b6a6b[口腔周囲筋の緊張改善トレーニングの一例(図7a,b)]

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