インプラント歯科における骨再生誘導法の20年
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適切な生体材料の選択図6-5c 脱タンパク牛骨ミネラル(DBBM)細粒を二次層として外形増大に用いる.図6-5e テンションフリーの一次創傷閉鎖で手術終了.図6-5g インプラント手術の際に,4年前に外形の増大を行った左側側切歯領域から表層の生検検体を採取した(図6-5は次ページへ続く).図6-5f 4年後,歯根破折により上顎左側中切歯を抜歯目的で再来院した.図6-5d 増大に使用した材料は2枚重ねのコラーゲン膜を用い覆う. 置換率の低い骨補填材は,骨リモデリングの活動中実質的吸収が多くないため,増大された歯槽堤の骨量を経時的に維持するのに有用であることが患者数名から採取したヒト生検組織学的分析で確認されている(図6-5).置換率の低い骨補填材の望ましい特性をもとに,異なる骨補填材を組み合わせ,二層で外形増大を行うことが,審美インプラントにおいて重要な目的になっている.その理由は,インプラント支持のクラウンやブリッジに最適な審美性獲得に役立つからである(図6-6).131

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