インプラント歯科における骨再生誘導法の20年
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垂直的歯槽堤増大のための骨再生誘導法(GBR):過去,現在,未来9図9-4a パノラマエックス線画像で,両側の下顎に萎縮が確認できる.下顎右側の治療を図9-4b~図9-4hで紹介する.図9-4b 下顎右側欠損部には重篤な萎縮がある.最小限の角化歯肉しかない.図9-4d 自家骨片を同部位の下顎枝の遠心側方から採取して脱タンパク牛骨ミネラル(DBBM)細粒と混ぜ,欠損の周囲に詰めて,それをチタン強化ePTFEメンブレンで保護する.図9-4f エックス線画像で,チタン強化ePTFEメンブレンやチタン製歯科インプラントが適切に収まっている様子がわかる.図9-4g 術部の再切開時,チタン強化メンブレンがフィクスゼーションスクリューとともに安定している様子が確認できる.図9-4e 非吸収性糸で水平マットレス縫合と単純縫合を施して一次閉鎖を達成する.図9-4c フラップを挙上し皮質骨が露出したら,骨をバックアクションチゼルで掻爬して,残っている結合組織や骨膜をすべて除去する.ダイヤモンドラウンドバーで皮質穿孔を行い,出血量を増やす.チタン製インプラント2本を骨から突き出すように埋入し,それによって上にかぶせるメンブレンや細粒移植材を保持する.240

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