1からわかるコンポジットレジン修復
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9712コンポジットレジンの充填修復1級窩洞の窩洞形成法 1級窩洞は,小窩裂溝部に位置する窩洞で,同部がう蝕の好発部位であることから,1級充填は頻度の高い修復です.1級窩洞の形成手順 窩洞形成法は,う窩を開拡し,感染象牙質を削除することで完了します.う窩の広がりに応じて窩洞外形は大きさを増します.はじめからう窩の大きさは把握できませんから,象牙質う蝕のある小窩から小さめのバーでう窩に穿通し,側壁の遊離エナメル質を削除しながら徐々に窩洞を拡大していきます(30頁の図6-7,54頁の図9-11参照). 感染象牙質の削除には,う蝕検知液を使用して赤染部をスチールバーもしくはステンレスバーで削除します.赤染部がなくなるまで染色と削除を繰り返します.図12-2a~f う窩の開拡から窩洞形成へ 小窩裂溝部のう窩の開拡には,う蝕の範囲が狭く,その広がりが事前に把握できないときには,MI-53Fを使用し,溝に沿ってう窩を開拡していきます.開拡に伴い象牙質内での広がりが確認できた時点で,MI-61Fでう窩上部を覆う遊離エナメル質を削除します.エックス線写真であらかじめう窩の大きさが予測できる場合は,はじめからMI-61FやMI-62Fを使用してもよいでしょう.う窩に連接する裂溝部を形成する場合は,象牙質に達していないう蝕であれば,MI-53FかMI-61Fを使用します.MI-53Fa図122a~fう窩の開拡から窩洞形成へdMI-61FbeMI-62Fcf

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