1からわかるコンポジットレジン修復
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12912コンポジットレジンの充填修復 う窩を開拡して感染象牙質の削除が終了したら,唇面のエナメル質窩縁部に広めのベベルを付与して充填操作に移行します(図12-52,黒矢印). 3級充填の対象症例では,多くの場合に唇側や舌側にう窩が開放していることが少ないので,う窩を覆っているエナメル質を削除しなければなりません.その場合,いきなり大きめのバーで開拡しようとすると隣在歯を傷つけてしまうので,MI-53F(マニー製,モリタ販売)のような先端がとがった細いバーで隣在歯を傷つけないように注意深く削除していきます(図12-53a, e).ある程度う窩が開拡できたなら,MI-45Fのような小さなラウンドバーやMI-61Fのような小さな円筒形バーを使用してう窩を拡げます(図12-53b, c, f, g).う窩がさらに大きい場合は,一段大きめのMI-62Fでう窩をさらに拡大します(図12-53d, h).舌側からの開拡もこれに準じますが,前歯が唇側に傾斜している症例や左側の側切歯や犬歯など,患部を目視しやすい症例に限るべきと考えます(図12-54).MI-53FMI-45FMI-61FMI-62F図12-53a~h 唇側からの窩洞形成法.図12-54a~f 舌側からの窩洞形成法.図1254a~f舌側からの窩洞形成法MI-53FMI-45FMI-61Faebfadcgbedhcf

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