口腔筋機能療法 MFTの実際(下巻)
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71第4部 レッスン編第1章 基本レッスン/基本レッスン1録音内容●目的 舌中央部を口蓋に持ち上げる力と感覚を養う。●回数 10回●方法 スティック(大)をしっかりと握り、舌の中央部にあてます。大きく口を開けたまま、舌中央部で2秒間スティックを力いっぱい押し上げます。このとき舌尖は後下方に引かれ、下顎前歯には接しません。 次に2秒間完全に力を抜いた状態で舌を休ませます(図3a、b)●レッスン時の注意点 舌中央のみが持ち上がらずに、舌尖に力が入ってしまう場合には、舌中央をスティックでこすり、刺激して感覚を養いましょう。 また舌中央が上方に持ち上がらずに、前方に押し出てくる場合は、「頭のてっぺんに向かって」あるいは、「上あごの後ろのほうに向かって」などの表現を使うと、患者の理解が得やすいでしょう。舌尖で下顎前歯を前に押し出さないように注意することも大切です(図3c)。図3a、b スティックを舌の中央部にあて(a)、舌中央部でスティックを押し上げる(b)。図3c 舌尖で下顎前歯を押し、舌中央を前方に押し出している。aabbcc【誤ったミッドポイントの例】【ミッドポイントの基本動作】ミッドポイントMidpointMidpoint2ミッドポイント、舌のまんなかの練習です。姿勢を良くして、鏡を見ながら、スティックを舌のまんなかに置いて、軽く下に押します。舌が山状に盛り上がるようにして、スティックを上に持ち上げます。いち、に、はい休んで。いち、に、休んで。 (10回くり返す) はい、いいでしょう。

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