口腔筋機能療法 MFTの実際(下巻)
7/8

86カッスワロー(b)“Ka” Swallow with one fi nger“Ka” Swallow with one fi nger●目的 嚥下時の舌根部と軟口蓋の動きを覚える。●回数 10回●方法 舌先を人差し指で舌下部に押さえつけ、ソファーや座イスに体がななめになるように寄りかかります。はっきり「カッ」と発音し、スプレーで水を軟口蓋めがけてひと吹き入れ、口を開けたまま水を飲み込みます。これをできるだけ速くくり返します(図11)。●レッスン時の注意点 3本指を使って行うカッスワロー(a)(76ページ参照)の目的は、3本分口を大きく開けることによって筋肉を十分に動かすことにありますが、今後のレッスンのなかで嚥下の際に舌根部や軟口蓋を動かすことが意識づけられていない場合や、レッスン3・4で行うドラッグバックの練習で舌後方部の動きが悪い場合には、この人差し指1本を用いて行うカッスワロー(b)を行うと効果的です。 水を吹き入れる際には、勢いが強すぎると痛みを感じてしまうことがあるので、軟口蓋に弱めにあてるようにします。またこの練習では舌根部の動きのみを意識した嚥下を強化したいので、舌尖を指で押えたままで行います。録音内容姿勢を良くします。口を大きく開けて、人差し指で舌の先を押えます。そのまま少し上向きになって、「カッ」と言って、スプレーでお水をシュッ、のどでゴクン。「カッ」、シュッ、ゴクン、 (10回くり返す) はい、いいでしょう。図11a、b 舌先を人差し指で押さえたまま「カッ」と発音し、スプレーで水を吹き入れ、口を開けたまま嚥下する。aabb【カッスワロー(b)の基本動作】2

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です