コンセプトを持った予知性の高い歯周外科処置
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第6章 骨の形態異常―再生169図7-6リエントリー後半年の状態.プロービング時の出血もなく,付着歯肉も獲得されている.図7-7術前,術後のX線写真.骨の再生が認められ,歯槽硬線も確認できる.図8-2初診時のX線所見.犬歯の遠心に垂直的な骨欠損が確認される.連続した骨欠損に対し,非吸収性膜を2枚用いて再生療法を行った症例図8-4, 5より確実に再生のためのスペースを確保する目的から,チタン強化型のGore-Tex膜を2枚使用した.図8-6通常,膜は縫合糸にて歯に固定するが,この場合,より根尖側に膜を固定する目的からピンを併用した.図8-7再生療法後11週で非吸収性膜を除去した.術前の欠損部には,幼弱な新生肉芽組織の形成が認められた.図8-8再生療法12か月後にリエントリーを行い,骨欠損部に骨の再生を確認した.歯と歯槽骨の間にプローベが入らないことから,臨床的には支持組織が再生されたと考えられる.図8-152歳,会社員,女性.左上ポンティック下部の空隙が空いてきたことを主訴に来院.症例4図8-3全層弁にて剥離し,根表面の沈着物,骨欠損部の肉芽組織を徹底的に除去し,歯槽骨の形態を確認する,頬側から遠心にかけて,垂直的,水平的な骨欠損が認められた.

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