コンセプトを持った予知性の高い歯周外科処置
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第12章 矯正とペリオ339図11-3歯周炎が根尖部にまで達し,逆行性歯髄炎の症状を呈していたため,根管治療を歯周外科の前に行った.根管充�後,根尖部の骨透過像はやや改善している.図11-4骨欠損部の廓清処置を行った状態.非常に深い欠損が存在している.図11-5欠損部に自家骨移植を行い,e-PTFE膜を設置した状態.メンブレンの浮き上がりを押さえるために,FRIOSボーンタックで固定している.図11-6歯肉弁を歯冠側に移動させ,縫合した状態.図11-7約4週間後,膜除去時の状態.新生組織が骨欠損部を満たしているのがわかる.図11-8膜除去と同時に,歯肉弁の壊死による角化組織の喪失を補うために結合組織移植を行った.図11-9約6か月間,新生組織の成熟を待ち,矯正治療を開始した.できるだけ微弱な力での歯牙移動を心掛けた.図11-10歯間乳頭は喪失しているが,口唇で隠れるため審美的問題はない.浅い歯肉溝と十分な量の付着歯肉が得られている.図11-11固定は舌側からメタルメッシュと複合レジンで行った.この方法は簡便でかなり長期間耐えうるもので,天然歯の固定に効果的である.図11-12矯正治療後約1年,GTR後約2年のX線写真.新生骨が確認できる.

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