コンセプトを持った予知性の高い歯周外科処置
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392図16-11最終補綴物装着後7年の状態.歯肉退縮なども認められず,良好なプラーク・コントロールが維持されている.図16-12同時期のパノラマX線写真.全顎的に骨レベルは平坦であり,歯列の維持および歯周組織の健康が維持されている.この術式は,抜歯後30~60日間の軟組織の治癒を待ってインプラント埋入を行うものである.ここでは,その利点,欠点を整理し,適用した症例を示す.抜歯後早期GBR法(Early Approach)抜歯後6週間軟組織の治癒を待って,インプラント埋入と同時にGBR を行った症例図17-1,248歳,男性.ポストクラウンが脱離し,歯根破折が認められた.破折部は歯肉縁下8mmに及んでいたため,保存不可能と診断した.図17-3抜歯後6週間,軟組織の治癒を待ってインプラント埋入手術を行った.[抜歯後早期GBR法(Early Approach)の利点・欠点][利点]・比較的治療期間が短い・Immediate approachよりメンブレンの露出の確率が低くなる・抜歯後の経過が短期間のため,骨の吸収があまり進んでいない(薄い骨壁でも残っている場合がある)[欠点]・Immediate approach に比べて外科処置の回数が増える・治癒過程に個人差があり,見かけに反して意外に歯肉が薄く,歯肉弁が穿孔することがある・メンブレン周囲に感染が生じる可能性がある症例13

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