削るう蝕 削らないう蝕
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395Chapter 3 う蝕の診査・診断と介入・非介入の判断 初診時4歳、現在12歳・女性。下顎左右側乳臼歯の大きなう蝕病変を主訴に来院した。5歳時にカリエスリスク検査を実施した。飲食回数4回、SMはやや多い程度である(カリエスリスクの詳細は96ページ参照)。 下顎左右側乳臼歯の修復後、リスク修正をしながら定期管理を行う。一部の大臼歯にシーラントを行っているが、歯の切削を伴う修復処置には至っていない。現在、永久歯列完成間近である。初診来院時4歳下顎左右側乳臼歯に歯髄まで到達しかけている大きなう蝕病変があり、修復処置を行う。6歳7歳8歳10歳11歳12歳次ページに続く症例3-1-1初診より継続的に管理している症例症例3-1-1a 部分的に着色が見られるが、継続的に管理を行うことで、シーラントのみで対応できている。ときどき生じる乳歯の修復物の脱離には、再修復で対応してきた。

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