削るう蝕 削らないう蝕
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396Chapter 3 う蝕の診査・診断と介入・非介入の判断13歳その他の危険因子プラークの蓄積量ブラッシング回数キシリトールLB菌数飲食回数フッ化物緩衝能SM菌数唾液量(ml/min)0012332100黄緑青即青2.0以上1.2~2.00.7~1.2~0.7123123210001回2回3回以上12336回~5回4回3回5歳SMの検査結果SMの検査結果LBの検査状況LBの検査状況症例3-1-1b 13歳時には修復処置を行った。は実質欠損がなく、DIAGNOdent値が47で再石灰化を促しながら経過観察としたが、その後、脱灰傾向が進んだことを確認したため、フィッシャーシーラントを行った。第一大臼歯の萌出途上の時期は、注意深い観察とプロフェッショナルケアが求められる。それ以上に、患者本人による適切なホームケアや食生活など、歯科医療従事者側からの情報提供もとても重要となる。第一大臼歯の萌出時期と異なり、セルフケアの主体を本人が担うことになるが、論理的な説明に対して理解のできる年齢でもあり、正しい知識をしっかりと伝え今後の健康行動の意識づけとなるように接していくべきである。症例3-1-1c この患者が5歳時に受けたカリエスリスクテスト結果。なお、カリエスリスク検査はこの1回しか行っていない。

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