さわる咬合, さわらない咬合
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第3章 歯冠修復治療と咬合037図2g~i セラミックスを盛り,再調整し,口腔内で接触点の調整をした.メタルクラウンなどのときは後で盛り足すことが困難であるため,隣在歯がインプラントであるときは,若干高めに製作することを技工サイドに指示する.図2j~l この症例は現状のICPで歯冠修復物を製作した.7の欠損のため下顎右側の最後臼歯となったこの6の歯冠修復物へ,以下のことを配慮した.①6が天然歯,5がインプラントなので,被圧偏位の違いに注意.②機能時咬合(機能時咬頭干渉)への配慮.歯にとって負荷となる咬合接触にはつぎのものがある.・機能時の咬頭干渉(作業側での干渉,非作業側での干渉,前方運動での干渉,前側方運動,後方偏位での干渉)・パラファンクション(ブラキシズム)時の干渉③パラファンクションへの配慮.6セラミッククラウンを保護するために,遠心壁(図2j○部)をメタルデザインとする方法もあるが,下顎運動を干渉し,歯冠修復物や歯に負荷がかかることを避けるため(図2k,l青・緑エリアの干渉),この症例では図2j○印に接触点を設けていない.gjhkil

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