天然歯保存へのチャレンジ&スタディグループのインプラント教育
2/8

31審美修復治療のためのインプラント周囲軟組織の形成手術―インプラント‐天然歯間、インプラント間乳頭の再建―症例1‐h リエントリー前、埋入手術より4ヵ月後。この時点での軟組織の評価が重要であり、二次手術時にどのような造成処置を選択するかを判断する。この場合、乳頭部の組織量がかなり少なく、唇側のボリュームも足りない。症例1‐e 抜歯後2ヵ月の咬合面観。早期埋入(Type2)にてインプラント埋入を行う。症例1‐f、g インプラントを三次元的に正確な位置に埋入。とくに両隣在歯との距離、インプラント間の距離を適正に保ち、乳頭下の骨の保全に努める。そのうえで、自家骨、骨補填材料、吸収性膜を用いてGBRを同時法にて行う。インプラント周囲の組織造成の主役はあくまで硬組織である。症例1‐f症例1‐g症例1‐j 唇側のエンベロープフラップ内への結合組織の挿入。症例1‐i 二次手術開始時。唇側へ折り込む有茎ローテーションフラップの形成。症例1‐k、l 二次手術で用いた術式のシェーマ。フィクスチャー上の小規模なロールテクニックと唇側への結合組織移植、乳頭下への結合組織移植をコンビネーションで行うことで、水平垂直的な造成を同時に行っている。症例1‐k症例1‐l症例1‐p 最終補綴物装着時(補綴担当:斉藤 勇氏)。症例1‐m 術後1週の状態。症例1‐hと比べ、水平垂直的な組織量の増大が顕著である。症例1‐o プロビジョナルレストレーションにより歯間乳頭およびインプラント周囲組織の安定を待つ。症例1‐n 術後2週の状態。乳頭部に相当する十分な組織量が獲得できた。症例1‐q症例1‐r症例1‐q、r 最終補綴物装着後3年11ヵ月の状態。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です