基礎から臨床がわかる再生歯科
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歯周病治療の基礎と臨床CHAPTER 3160基礎から臨床がわかる 再生歯科②補綴修復が計画されていない場合――歯間部のコンタクトが存在◆咬合・動揺のコント ロールが難しい◆手術操作が難しい◆歯質の不要な削除や 根管治療の回避MWFなどのフラップを準用無理な骨移植はなるべく行わない補綴修復が計画されていない場合歯間部のスペースがない場合Fig 3 補綴修復が計画されていない場合のエムドゲインⓇ 療法.補綴修復が計画されていない場合,歯間部のコンタクトが存在する状況下での術式となる.このため,骨欠損部が見にくい,操作が行いにくい(縫合操作が面倒になる).とくに,歯頚部付近の歯間部の幅が狭い場合,歯肉弁の壊死・し開のリスクが高く,骨移植は基本的には行わないほうが無難である.Fig 4a 術前の口腔内写真側方面観.初診時24歳の男性.重度の骨吸収にもかかわらず歯肉はさほど退縮しておらず,歯間部の幅は狭い.Fig 4b 初診時のデンタルエックス線写真.著しい骨吸収を認める.Fig 4c 67間は対角線型の切開を適応した.歯間部の幅は狭く極力歯肉の温存につとめるが,限界はある.Fig 4d 縫合後.Fig 4e 術後の口腔内写真側方面観.歯肉に炎症所見を認めない.Fig 4f 術後のデンタルエックス線写真.骨の再生が著しい.abcdef

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