基礎から臨床がわかる再生歯科
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3 エムドゲインⓇ による再生療法161基礎から臨床がわかる 再生歯科③補綴修復が計画されていない場合――歯間部の幅が拡大◆咬合・動揺のコント ロールが難しい◆ハンドリングは比較的 容易◆歯質の不要な削除や 根管治療の回避温存型のフラップが適応補綴修復が計画されていない場合歯間部のスペースがある場合Fig 5 補綴修復が計画されていない場合のエムドゲインⓇ 療法.補綴修復が計画されていない場合で,歯肉退縮により歯間部の幅が拡大している場合は,比較的容易に操作が行われる.また,骨移植との併用なども可能である.しかし,部位によっては多少見づらいときもある.Fig 6a 術前の口腔内写真側方面観.初診時44歳の女性.Fig 6b 術前のデンタルエックス線写真.76間に進行した骨吸収と根面に付着した歯石を認める.Fig 6c オペ直前の歯肉の状態.76間の歯間部のスペースは十分にある.Fig 6d 歯肉弁を剥離し,骨面の肉芽を掻爬した.エムドゲインⓇ を根面に塗布し,骨欠損部には骨移植を行った.Fig 6e 術後の口腔内写真側方面観.歯肉に炎症所見を認めない.Fig 6f 術後のデンタルエックス線写真.76部の骨欠損は改善された.abcdef

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