インプラントオーバーデンチャーのリペア
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インプラントオーバーデンチャーのリペア防止のためのキーワードバークリップアタッチメントbar-clip attachment磁性アタッチメントmagnetic attachment円形バードルダーバーHarder barほとんどのバーの材質は金合金製であり、アバットメントや上部構造物に鑞着され固定される。バーの断面形状は、円形、ドルダーバー(Dolder bar)の卵円形とparallel wall型、Hader bar型に大きく分類される。バーアタッチメントは、機能からRigid(固定、bar unit)型とResilient(回転許容、bar joint)型に分類され、Rigid型は義歯の動きや回転を抑制するバーとクリップの形状であり、Resilient型は義歯の回転を許容する形状である。クリップはチタン製、金合金製、プラスチック製など材質による選択が可能である。【2章2- P40】義歯内のマトリックス内に磁性構造体を擁することで、インプラント側のキーパーと固定される。磁性構造体は、ヨークといわれる磁性ステンレスに覆われて、唾液内の塩化物と反応したり、酸化物となり錆を生じ、磁力が低下しないようにしている。平坦な形態では義歯の動きや回転を生じやすいため、ドーム状のものが提供されている。バークリップ、ボール、ロケーターアタッチメントと比べると、500g以下の弱い維持力を有する。前歯部のみの配置では義歯の動きが大きく生じるために、臼歯部も含めた配置でインプラント体の本数を4本以上に増やすことで、アタッチメントの疲労や摩耗を少なくできる。ただし、田中譲治先生(千葉県開業)のご教示によると、海外では開磁路タイプが多く用いられ維持力の弱い報告が多いが、国内では閉磁路タイプの磁性アタッチメントが主に用いられているため、約700gの維持力が得られる。【2章2- P43】卵円型parallel wall型Rigid型Resilient型フラット磁性アタッチメントキーパーキーパードーム型キーパー75

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