迷ったときに見る口腔病変の診断ガイド
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第2部 口腔病変の診断③ワルチン腫瘍(片側性・両側性) 耳下腺では本腫瘍が15%程度を占める.本腫瘍は中年男性に好発し,耳下腺浅葉の下極部に発生する(図9‐8f).画像診断ではテクネシウムによる核医学診断が有用とされる. 注意点として多発傾向があり,両側性の発生(7~10%)も知られている(図9‐8g,h).したがって,本腫瘍を疑う場合には対側にも注意して画像診断を行う必要がある.④そのほかの病変 耳下腺には,脂肪腫(図9‐8i),基底細胞腺腫(図9‐図9‐8a 耳下腺多形腺腫.図9‐8f 耳下腺ワルチン腫瘍.図9‐8b 耳下腺多形腺腫(浅葉).図9‐8c 耳下腺多形腺腫(深葉).図9‐8d,e 耳下腺筋上皮腫.図9‐8g,h 耳下腺ワルチン腫瘍(両側性).ghde102

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