CADCAM時代の最新インプラント上部構造
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1. 3 最新のCAD/CAMがもたらすインプラント補綴の変革29【症例1】 クラウンブリッジ・タイプの症例(図 1-3-3) (技工製作:協和デンタルラボラトリー・以下図 1-3-4~5、7、9も同様)図 1-3-3a~e 歯冠のみを回復する「クラウンブリッジ・タイプ」。患者は64歳、女性。他院でAQBインプラントが₄₄に埋入されており、患者の希望により利用。当院で追加したStraumannインプラント(SynOctaおよびアングルアバットメント使用)と併用した上部構造とした。最新CAD/CAM・ISUSを使用。異なるメーカーのインプラントの混在であっても一体成型が可能で、しかもパッシブフィットが得られて良好な結果となった。₃はインプラントが唇側傾斜していたが、アングルアバットメントを用いることで、アクセスホールを唇側に出さずにすんだ。ISUSはさまざまなインプラント形状に対応できるので、部位によってインプラントの種類や形状を使い分けることもできる。歯冠軸が前方に傾斜しており、下顎による突き上げが危惧されるが、セメントリテンションではなくスクリューリテンションとすることで確実な維持が可能となる。なお、データは長期に保存されるため、長期使用中にもしアクシデントなどで破損が生じた際にも印象採得なしに再製できる。

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