CADCAM時代の最新インプラント上部構造
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1章 海外のCAD/CAM最新症例および総論30【症例2】 ハイブリッド・ワンピース・タイプの症例(図 1-3-4)図 1-3-4a~e 歯肉部も補綴で模倣する「ハイブリッド・タイプ」。患者は52歳、女性。Straumannインプラントを使用。ISUSにてメタルフレームを製作。前歯部においてはアングルアバットメントを使用することでアクセスホールを口蓋側にすることができ、歯冠部と歯肉部を一体として製作する「ハイブリッド・ワンピース・タイプ」とすることができた。また、臼歯部インプラントは傾斜埋入されているが、問題なくすぐれた適合が得られた。2)ハイブリッド・タイプ【症例2、3】 中程度の顎堤吸収に多く用いられ、吸収した顎堤を機能的および審美的に回復するため、歯肉部を補綴で模倣する「ハイブリッド・タイプ」は、インプラントポジションに多少の自由度があり、骨量を重視したポジションを選択できる。また、歯肉部を歯肉色材料を使用して模倣するため、歯間乳頭を含め容易に歯冠部・歯頚部を審美的に回復できる利点がある。筆者は「ハイブリッド・タイプ」を、歯冠部と歯肉部を一体として製作する「ハイブリッド・ワンピース・タイプ」と、唇側にアクセスホー

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