ポケット版 歯科技工士のための総義歯製作テクニック
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18第1章3.個人トレーの製作基準(設計)個人トレーの製作基準(設計) 機能印象における筋形成と最終印象は,基本的には個人トレーが使用される. 最終印象の良否を左右するのは,やはり個人トレーが適切に製作されているか否かが,大きなポイントとなる. 良い個人トレーを製作するには,概形印象を採得し,適切な診断用模型を製作する必要がある.トレーの外形線を決める注意点 上顎外形線の記入を図1~4に示す.ポイント●顎堤をはじめ,筋肉や粘膜の生理的,あるいは動的な状態を再現できるように,ランドマークとなる部位を良く理解し,外形線を記入する.●義歯床の外形については,筋肉などの可動領域により,いくつかの提唱がある.また,どのような手法で印象採得を行うかによっても異なるため,設計前には,歯科医師との十分な打ち合わせが重要である.●筋圧形成を歯科医師が行う場合は,最終外形より1.0~1.5mm短く設定する.

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