ポケット版 歯科技工士のための総義歯製作テクニック
5/8

130第5章43.一次埋没余剰レジンの遁路を製作 フラスコに石膏を盛り,模型とフラスコの位置関係を考慮して沈めながら,フラスコ下部の辺縁に向かい,作業用模型辺縁から凹凸にならないよう,移行的な一次埋没を行う(図1). 石膏が少し硬化してきたころで,指の腹や流水下においてアンダーカットができないよう,筆などで表面をスムーズに整える(図2).完全に石膏が硬化したら,レジン填入時のバリによるレジン歯などの位置の誤差などを最小限にするため,填入時の余剰レジンの遁路を製作しておく(図3).分離材の塗布 二次埋没を行う際には,石膏同士が分離するよう,My-Resinやスーパーセップ(Keer社・白水貿易)などの分離材を塗布しておく(図4,5).ポイント●模型とフラスコ下部の辺縁の高さを基準として,作業用模型辺縁から凹凸にならないよう,スムーズな移行となるように一次埋没を行う.●一次埋没の際の石膏がフラスコの辺縁に付着し,上下のフラスコが嵌合不良になっていないかをよく確認をする.●一次埋没の石膏硬化後,レジン填入時のバリによるレジン歯などの位置の誤差などを最小限にするため,填入時の余剰レジンの遁路を製作する.

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です