インプラントYEAR BOOK 2014
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ノーベルテーパード CC PMC/ノーベルアクティブ3.0/ノーベルクリニシャン/ノーベルプロセラ157Super Narrow implant:NobelActive®3.0の臨床応用とその有用性依田 泰(Yoda,Yasushi)(東京都文京区開業:依田歯科医院)1992年 東京歯科大学卒業1992年 東京医科歯科大学第2口腔外科学講座入局1996年 依田歯科医院開設2007年 東京医科歯科大学客員臨床准教授はじめに 2011年に欧米で発売されたSuper Narrow implant(2ピースのインプラントで幅径が3.0mm)であるNo-belActive®3.0がようやく2013年4月に日本でも発売された(図1).アバットメントの一部が未承認であるため,スクリュー固定の上部構造製作時にスクリュー固定用のアバットメント(ゴールドアダプト)の入手が個人輸入となっていたが,2013年12月にすべての補綴パーツの薬事申請が許可され,2014年1月15日よりフルラインアップのアバットメントが臨床応用可能となった. NobelActive®3.0はスペースが狭くきわめて限られた単独歯の症例(近遠心スペースが6mm以上)に適応可能であり,適応部位は下顎の中切歯,側切歯,上顎の側切歯の6前歯とされている(図2).従来のNobelActive®と同様にテーパードジョイントのコニカルコネクションと全周0.25mmのプラットフォームシフティングが採用されており,3.0mmの細いインプラント幅径においても,補綴接合部の強度を維持するために新たにヘックスローブ形態が付与された(図3).インプラントの長径は10mm,11.5mm,13mm,15mmがラインアップされている.インプラント幅径が3.0mmと細いため,特に一番短い10mmの長径のインプラント体表面積の小ささが心配であるが,従来から信頼性のあるBrånemark System Mk III Shorty RP φ3.75とほぼ同等で,従来のNobelActive®のNP3.5×8.5mmよりわずかに小さくなるように設計されている(図4). 本稿では,NobelActive®3.0の応用が有用であったと思われる下顎側切歯および下顎中切歯への典型的な応用症例を紹介するとともに,NobelAc-tive®3.0の臨床応用に際しての注意点について解説する.

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