咬合治療ナビゲーション
3/8

26 ここでは、歯列や咬頭嵌合の状態を診査する。 楔状欠損、知覚過敏、ファセット、骨隆起などを診査する順番を決めておくと診査もれを防ぐとともに時間も短縮できる。 軟組織の診査(口唇・頬粘膜・口腔前庭・舌)→硬組織の診査(歯列・咬合・歯)の順に進めていく。このステージは咬合に関するスクリーニングが主目的である。顎関節の触診も、開閉口運動時の異常を把握することができればOK。まずは機能に問題があるかどうかを確認しよう。詳細な診査は後日必要に応じて実施すればよい。「歯科的既往」欄の記入法 本欄1~10の項目では患者の自覚症状を「はい」、「いいえ」で記入する。「はい」の場合は症状の程度を聞き、評価欄に記入する。評価の数値を合計し、「はい」の数で除したものを Occlusion Index (咬合指数) という。最大値は3となる。初診時、治療途中、治療終了後の症状の比較に用いる。 本欄の11~20の項目は、顎機能への影響や、性格についての質問である。項目19と20は今後の治療に対する患者の考えを聞くための重要な質問で、術者が治療を必要と判断しても患者の希望がなければ無理に押し進めることはできない。ココに記入します 口腔内を見たとき、咬耗やアブフラクションはないか?骨隆起はないか?これらがある場合は歯ぎしりを疑うというように、咬合治療においては「力」の痕跡や影響を口腔内診査で把握していくことが大事。 歯科的既往症を聞くわけは、その症状がいつから始まっているのか、どのような症状から始まったかを知る手がかりを得るため。そんなつもりで聞いていこう。そっと耳打ち!咬み合わせを診査する2手順

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です