咬合治療ナビゲーション
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81図Ⅰ-4-8c フルクラウンの形成完成後。図Ⅰ-4-8d 術前にとっておいたシリコンを使って形成量を示したもの。咬合面に十分なクリアランスが得られていることがわかる。図Ⅰ-4-8a、b ブラキサー(歯軋りを持つ患者さん)に対しては、咬合面のクリアランスを十分に確保することが重要である。形成時の削除量を明確にするためには、直径1mmのバーを使用する。それによりクリアランスの量を自由に調整できる。dcbaオリエンテーション・グルーブの付与咬合面の削除支台歯形成を行う1チェアサイドワーク治療手順ここから治療スタート1-1●左右の下顎第一大臼歯フルクラウンの支台歯形成を行う 有髄であれば無痛的に治療を行うために、表面麻酔後に浸潤麻酔を行うが、今回はすでに根管処置がなされ、レジンによる支台築造がされているため、このまま支台歯形成を行うことに。 最初に使用するバーは10G。このバーは直径1mm、長さが4mmと覚えておくとクリアランスを確保する際の目安となる。10Gを用いて機能咬頭には1本半の深さ、非機能咬頭には1本分の深さのグルーブを4~5本入れる。これで機能咬頭に1.5mm、非機能咬頭には1.0mmのクリアランスを確保する削除量の目安が刻み込まれたことになる。テクニカルポイント!バーの選択法

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