インプラントのための重要12キーワード・ベスト240論文
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上顎形態:骨質:下顎ABCDE1234講演や雑誌でよく見る分類および文献9Zitzmannの固定性かオーバーデンチャーかの選択チェックリスト出典 田中譲治.インプラントオーバーデンチャーの基本と臨床.東京:医歯薬出版,���:���‐���.インプラントオーバーデンチャー設計変更必要度レベル評価10固定性インプラント補綴オーバーデンチャーフェースサポート□ 不要□ 必要上下顎関係 (Angle, Class)□ Class Ⅰ/Ⅱ□ Class Ⅲスマイルライン□ Low□ Average □ High上唇の長さ (鼻下から人中)□ Long (26-30mm)□ Short (16-20mm)□ Average (21-25mm)粘膜の量□ 厚い (整形可能)□ 薄い切歯乳頭位置□ 口蓋側□ 歯槽頂側 □ 頬側発音障害□ なし□ あり口腔衛生□ 困難□ 容易コスト□ 高コスト□ 低コスト出典 Zitzmann NU, Marinello CP. Treatment plan for restoring the edentulous maxilla with implant-supported restorations: removable overdenture versus fixed partial denture design. J Prosthet Dent ����;��(�):���‐���.固定性インプラント補綴かインプラントオーバーデンチャーかの選択チェックリスト抜粋。解説者コメント:固定性とするかオーバーデンチャーにするかの選択は術者の主観でなく、明確なパラメーターによって決定することが望まれる。インプラントオーバーデンチャー設計変更必要度レベル評価(Tanakaのレベル評価)。解説者コメント:高齢にともない口腔衛生が難しくなるなど、ある時期をみて固定性インプラント補綴をインプラントオーバーデンチャーに設計変更することが望まれることがあるが、その必要度のレベル評価。患者とのインフォームドコンセントにも有用。レベルⅠレベルⅡレベルⅢレベルⅣスコア合計10~1415~1920~2425~30評 価設計変更の検討が必要設計変更が望ましい設計変更を推奨設計変更必要※各スコア(1~5)の合計によりレベル度が4段階で評価される。実際には、これに年齢と予想される介護者の協力度を加味して判定。クラスプ等による多数歯欠損に対して天然歯支台オーバーデンチャーへの設計変更評価にも使用できる。1.口腔衛生(舌や口腔周囲を含む) 不良 5 1 良2.顎堤吸収度 高度 5 ← 中程度 → 1 軽度3.手の不自由さ あり 5 1 なし4.口腔機能(含・嚥下等) 低下あり 5 1 問題なし5.認知・理解能力不足 傾向あり 5 1 傾向なし6.ADL(日常生活動作) 問題あり 5 1 問題なし2P000-000_CSIJ_huroku9-10.indd 214/03/27 13:24PD≦3㎜PD4~5㎜PD>5㎜A、B、Cの治療を完了した後、外科的なアプローチ(プロトコールのD)を考慮する。インプラント周囲炎に対する外科的な治療は、抗生剤の全身投与とインプラント表面の汚染除去を併用して行うべきである。再生療法を選択した際には、バリアメンブレンのみ使用するか、自家骨あるいは骨充塡材料(ウシ由来無機性骨ミネラル)の移植を併用するかを検討する必要がある。切除手術は、インプラント周囲の欠損が再生療法を行うのに適していないときに考慮される。C:全身的もしくは局所的な抗生剤療法が行われるものであるが、PD値が5mm以上の際に適用される。それに加えて、臨床所見を補充するためにX線撮影を行うべきである。典型的な全身的薬剤投与はオルニダゾール(1000mg×1)にもしくはメトロニダゾール(250mg×3)を10日間、あるいはアモキシシリン(375mg×3)とメトロニダゾール250mg×3)の組み合わせを10日間行う。局所的療法は、抗生剤の徐放性を持っているテトラサイクリン繊維やミノサイクリンミクロスフェアなどの薬剤の局所適用を10日間行う。B:PD値が4~5mm見られる際に適用されるものであり、殺菌剤が適用される。ここでは化学的なプラークコントロールとしてクロルヘキシジングルコン酸が使用される。通常は、0.1~0.2%のクロルヘキシジン約10mlでの30秒間の含嗽、クロルヘキシジンジェル(0.2%)の局所応用、3~4週間におよぶクロルヘキシジン(0.2%)による1日2回の局所洗浄が行われる。A:プラーク沈着とプロービング時の出血があるものの、PD値が3mm以下の際に通常は応用されるものであり、患者には口腔衛生の再指導を行ってメインテナンスの開始と継続を動機付けさせる;機械的なプラーク除去は非金属製のキュレットを使用して行う;;研磨は研削剤を含まないペーストとラバーカップを使用して行う。治療不要プラーク沈着なしプローピング時出血なしプラーク沈着ありプローピング時出血あり機械的プラーク除去+研磨プローピング時出血あり骨吸収なしプローピング時出血あり骨吸収≦2㎜プローピング時出血あり骨吸収>2㎜消毒薬による洗浄全身的もしくは局所的な抗生物質療法切除手術もしくは再生手術講演や雑誌でよく見る、あの分類および文献29Renvertの骨欠損形態と術式選択の分類出典 Renvert S, Giovannoli JL. Peri-Implantitis. Paris: Quintessence ���;���.4壁性3壁性水平性2壁性4壁性単独インプラント3壁性2壁性裂開1壁性2本隣接したインプラント体外科処置骨欠損形態自家骨/骨補填材料を用いた骨欠損修復療法自家骨/骨補填材料にメンブレンを用いた骨欠損修復療法歯肉弁根尖側移動術を用いた切除療法外科処置骨欠損形態自家骨/骨補填材を用いた骨欠損修復療法自家骨/骨補填材にメンブレンを用いた骨欠損修復療法歯肉弁根尖側移動術を用いた切除療法1本ないしは隣接する 2本のインプラント周囲に、インプラント周囲炎によって生じたさまざまな骨欠損(1~ 4壁性、裂開状、水平性)および骨の欠損形態に応じた外科手技選択のフローチャート。解説者コメント:天然歯周囲とは異なり、インプラント周囲炎によって生じるインプラント周囲の骨欠損は主に包囲状クレーター状を呈する。残存歯槽骨の幅、埋入位置あるいは周囲炎の進行度合いにより、骨欠損形態は変化する。骨欠損形態を上図のように分類し、形態に応じて外科手技をシステマティックに提供することは臨床上非常に有用である。汚染されたフィクスチャー表面の除染が課題であろう。156P156_CSIJ_huroku29.indd 15614/03/27 13:2414第1(咬合欠損)エリア ……少数歯欠損(安定群)現存歯数咬合支持数第3(咬合崩壊)エリア ……多数歯欠損 (すれ違い,難症例を含む)第4(咬合消失)エリア……少数歯残存 (準安定群)第2(咬合欠陥)エリア ……多数歯欠損 (咬合支持5~6はリスク高エリア)23282018131090105490講演や雑誌でよく見る分類および文献9Zitzmannの固定性かオーバーデンチャーかの選択チェックリスト出典 田中譲治.インプラントオーバーデンチャーの基本と臨床.東京:医歯薬出版,���:���‐���.インプラントオーバーデンチャー設計変更必要度レベル評価10固定性インプラント補綴オーバーデンチャーフェースサポート□ 不要□ 必要上下顎関係 (Angle, Class)□ Class Ⅰ/Ⅱ□ Class Ⅲスマイルライン□ Low□ Average □ High上唇の長さ (鼻下から人中)□ Long (26-30mm)□ Short (16-20mm)□ Average (21-25mm)粘膜の量□ 厚い (整形可能)□ 薄い切歯乳頭位置□ 口蓋側□ 歯槽頂側 □ 頬側発音障害□ なし□ あり口腔衛生□ 困難□ 容易コスト□ 高コスト□ 低コスト出典 Zitzmann NU, Marinello CP. Treatment plan for restoring the edentulous maxilla with implant-supported restorations: removable overdenture versus fixed partial denture design. J Prosthet Dent ����;��(�):���‐���.固定性インプラント補綴かインプラントオーバーデンチャーかの選択チェックリスト抜粋。解説者コメント:固定性とするかオーバーデンチャーにするかの選択は術者の主観でなく、明確なパラメーターによって決定することが望まれる。インプラントオーバーデンチャー設計変更必要度レベル評価(Tanakaのレベル評価)。解説者コメント:高齢にともない口腔衛生が難しくなるなど、ある時期をみて固定性インプラント補綴をインプラントオーバーデンチャーに設計変更することが望まれることがあるが、その必要度のレベル評価。患者とのインフォームドコンセントにも有用。レベルⅠレベルⅡレベルⅢレベルⅣスコア合計10~1415~1920~2425~30評 価設計変更の検討が必要設計変更が望ましい設計変更を推奨設計変更必要※各スコア(1~5)の合計によりレベル度が4段階で評価される。実際には、これに年齢と予想される介護者の協力度を加味して判定。クラスプ等による多数歯欠損に対して天然歯支台オーバーデンチャーへの設計変更評価にも使用できる。1.口腔衛生(舌や口腔周囲を含む) 不良 5 1 良2.顎堤吸収度 高度 5 ← 中程度 → 1 軽度3.手の不自由さ あり 5 1 なし4.口腔機能(含・嚥下等) 低下あり 5 1 問題なし5.認知・理解能力不足 傾向あり 5 1 傾向なし6.ADL(日常生活動作) 問題あり 5 1 問題なし2P000-000_CSIJ_huroku9-10.indd 214/03/27 13:24歯肉溝上皮性付着0.69mm0.97mm1.07mm結合組織性付着Biologicwidth2.04mmGMSDJECTCIFcJEaJEBMfBICBWインプラント周囲の生物学的幅径(イヌn=6 69本の1回法インプラント)SD:インプラント周囲溝の深さ、JE:接合上皮の幅、CTC:結合組織の幅SD:歯肉溝の深さ、JE:上皮性付着の幅、CTC:結合組織性付着の幅生物学的幅径=上皮性付着+結合組織性付着BW:生物学的幅径(粘膜頂部から骨-インプラント接触点までの距離)天然歯の生物学的幅径(ヒト n=30 287歯 325歯面)(mm)0.690.971.072.04SDJECTCBW埋入後3ヵ月負荷なし(mm)負荷3ヵ月負荷12ヵ月SDJECTCBW0.49±0.321.16±0.471.36±0.643.01±0.740.50±0.301.44±0.411.01±0.322.94±0.590.16±0.141.88±0.811.05±0.383.08±0.78講演や雑誌でよく見る、あの分類および文献インプラント歯周炎の治療。解説者コメント:□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□18Schwarzのインプラント周囲炎の治療手順出典 Schwarz F, Becker J. Peri-implant Infection: Etiology, Diagnosis and Treatment. Berlin:Quintessence ��.診断Diagnosis撤去Explantationオッセオインテグレーションの喪失Loss of osseointegrationインプラント体長2/3以上の骨喪失Bone loss>2/3 of implant lengthPeri-implant Mucositisインプラント周囲粘膜炎Peri-implantitisインプラント周囲炎骨縁上構造(supracrestal)Supracrestal componentインプラント形成Implantoplasty骨縁下構造(Intradony)Intrabony component再生療法Regenerative therapyプラスチックキュレット+綿球+生理食塩水Plastic curettes+Cotton pellet+saline自家骨+天然由来コラーゲンメンブレンAutogenous bone+native collagen membraneあるいはor牛骨移植材+天然由来コラーゲンメンブレン(Bio guide)Bovine bome mineral (BDX)+native collagen membrane(BG)非粘膜下治癒+システマテイック抗菌療法Nonsubmerged healing+systematic antibiotics初期治療Initial therapy機械的清掃+クロロへキシジンMechanical debridement+chlorhexidine digluconate再評価→BOPが20%以下となるまで治療Re-evalution→Treatment until BOP<20%審美部位Esthetic zone審美部位ではないNon-esthetic zone初期治療Initial therapyEr:YAG Laserあるいは機械的清掃Er:YAG LaserorMechanical debridement+局所的抗菌療法あるいは抗菌光力学的治療Local antibioticsorAntimicrobialphotodynamic therapy再評価→排膿なし、BOPが20%以下となるまで治療Re-evalution→Treatment until pus-and BOP<20%+保存的治療Maintenance therapyEr:YAG Laserあるいは機械的清掃Er:YAG LaserorMechanical debridement+局所的抗菌療法あるいは抗菌光力学的治療Local antibioticsorAntimicrobialphotodynamic therapy2P000-000_CSIJ_huroku18.indd 214/03/27 13:24講演や雑誌でよく見る、あの分類および文献プラットフォームスイッチングの原理。マイクロギャップから辺縁骨を遠ざければ遠ざけるほど、辺縁骨の吸収は抑制される。また、プラットフォームの段差で、インプラント周囲上皮の下方への伸長が止まる。解説者コメント:□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□24Lazzaraのプラットフォームスイッチング出典 Lazzara RJ, Porter SS. Platform switching: a new concept in implant dentistry for controlling postrestorative crestal bone levels. Int J Periodontics Restorative Dent 2006;26(1):9-17.(石川高行,山森翔太.こうすれば防げるインプラント周囲炎.東京:クインテッセンス出版,2012;21.より)上部構造の微小動揺ICT(免疫系細胞の集積)Inflammatory cell infiltrates浸出液で浄化させるアバットとの接合部アバットとの接合部の微小動揺ICT(免疫系細胞の集積)Inflammatory cell infiltrates上部構造の微小動揺アバットとの接合部浸出液で浄化させるアバットとの接合部の微小動揺同径のプラットフォームプラットフォームスイッチング153P153_CSIJ_huroku24.indd 15314/03/27 13:23講演や雑誌でよく見る分類および文献Eichnerによる欠損歯列の補綴学的分類。解説者コメント:Eichnerが考案した、欠損部位の残存位置よりも、三次元的に現存歯の対合接触域(咬合支持域)に着目した欠損歯列の分類。左右の小臼歯部および大臼歯部の4つの咬合支持域に分類し、それぞれに安定した咬合支持域が存在するかどうかにより、A、B、Cの3群に分類した。3Eichnerの分類出典 Eichner K.Über eine Cruppeneinteilung der Lückengebisse fur die Prothetik.Dtsch zähnarztl Z ����;�:����-����.C:上下顎歯列の対合接触なしC1:対合接触のない上下顎残存歯列C2:片顎無歯顎に対する一部残存歯列C3:上下無歯顎Gruppe C1Gruppe C2Gruppe C3B4:上下顎臼歯部以外での対合接触B:部分的対合接触(4支持域以外)B1:3臼歯部対合接触B2:2臼歯部対合接触B3:1臼歯部対合接触Gruppe B1Gruppe B2Gruppe B3Gruppe B4A:上下全歯列での対合接触(4支持域における)A1:上下顎有歯列、一部歯冠崩壊を有するが修復可能A2:片顎有歯列、対合歯列に中間欠損A3:上下顎部分的欠損歯列、4支持域での対合接触Gruppe A1Gruppe A2Gruppe A312432P000-000_CSIJ_huroku3.indd 214/03/27 13:231級:両側性遊離端欠損級(class)類:さらに欠損がある場合に欠損ごとに増える(4級には類がない)2級:片側性遊離端欠損3級:中間欠損4級:前歯部欠損1級1類2級1類3級1類1級2類2級2類3級2類Lekholm & Zarb骨質の分類McGillコンセンサスZitzmannの固定性かオーバーデンチャーかの選択チェックリストインプラントオーバーデンチャー設計変更必要度レベル評価天然歯とインプラントにおける軟組織の生物学的縦横比天然歯とインプラントの生物学的幅径Tarnowのインプラント間距離Saadounのインプラント隣接乳頭の再生可能距離Hermannのインプラント周囲骨のリモデリングLazzaraのプラットフォームスイッチングLangのCIST(累積的防御療法)Schwarzのインプラント周囲炎の治療手順Renvertの骨欠損形態と術式選択の分類Kennedyの分類Eichnerの分類宮地の咬合三角PAGE145PAGE147PAGE148PAGE150PAGE152PAGE154PAGE156PAGE158PAGE146PAGE147PAGE149PAGE151PAGE153PAGE155PAGE157PAGE15917181920212223242526272829303132ABDEFCABDEFC元の骨頂の位置骨頂マイクロギャップマイクロギャップインプラント埋入時治療期間終了時骨縁下1.5mm骨縁下1.5mm骨縁下1mm骨縁下1mm骨縁上1mm骨縁ーーーー骨縁骨縁骨縁下1.5mm2ピース2ピース埋入時埋入時FEDCBA埋入後3ヶ月埋入後3ヶ月埋入後3ヶ月2ピース1回法2回法2回法2回法1回法1回法1ピース1ピース2ピース骨縁下1.5mm1回法/2回法構成パーツ滑沢/粗造境界部の位置マイクロギャップの位置アバットメント連結

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