歯内・歯周・補綴治療の臨床判断
5/8

141PERIODONTICS再生療法の適応症とは再生療法の適応症とは 歯周治療を行う上で、常に頭を悩ますのは骨の形態とその対処法である。骨の形態は、その上に存在する歯肉の形態に影響するため、術後の歯肉の審美性、清掃性、厚みなどを想定した治療法の選択が必要となる。 これらの術後の歯肉形態に影響を与える要因には、既存骨の厚み、歯根間距離、骨内欠損の形態と深さ、歯肉の厚み、病態の経過年数などが含まれる。特に再生療法は難しい治療法であることから、実施に際してはこれら要因を考慮した判断基準を持たなければならない(Chapter 3-4参照)。Chapter 3-3※1 non-contained defectなら骨移植を併用するほうがよいと思われる。※2 再生療法は非適応症。※3 GTRかエムドゲイン療法かは、歯肉の厚みなどを考慮して決定する。※4 再生療法の効果はあまりない。※5 エムドゲイン療法は十分な報告がない。骨欠損垂直性骨欠損水平性骨欠損根分岐部病変プロービング値6mm以上6mm未満単独歯or非審美領域多数歯or審美領域SPTor切除療法9mm以上6~9mmエムドゲイン療法GTRエムドゲイン療法(※1)SPTor切除療法class IIIclass IIclass ISPT舌側GTR下顎頬側GTRorエムドゲイン療法SPTorデブライドメント上顎近心・遠心頬側デブライドメントGTR(※5)(※4)(※3)(※2)Summary治療法選択フローチャート

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です