生体と調和する歯周組織にやさしい歯冠修復物
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122図6-1d、e 上顎前歯の歯肉はthickタイプであり、各歯牙の骨レベルも揃っていることから現状のプロビジョナルレストレーションが装着されている形をほぼ維持すると予想される。defg図6-1f、g プロビジョナルレストレーション撤去直後、歯肉圧排前の支台歯模型へラボシリコンを圧接し、そのコアを歯肉部を削除した作業模型の支台歯に被せ、パターンレジンを用いて疑似歯肉を製作した。Case1歯が離れている症例(歯冠修復)(症例提供A)患者:55歳、女性。 上顎修復 主訴:歯がグラグラしている。歯の隙間(ブラックトライアングル)が気になる。歯が男性的で大きく四角い(図6-1a)。bc図6-1a 初診時、1がコアごとはずれていた。の動揺歯(図中矢印)隙間(ブラックトライアングル)、男性的で大きく四角い歯に見えるのが気になる。a図6-1b、c 歯根う蝕のに対し、歯冠延長を目的として歯周外科の処置を施し、メタルコアによる支台築造を行った。 他院で治療した直後のは、グラスファイバーコアがメタルボンドクラウンごとはずれ、歯肉縁下カリエスが認められたため、歯冠延長を目的に歯周外科の処置を施した(図6-1b)。フェルールがないため、メタルコアで支台築造を行った(図6-1c)。この前歯部補綴の難しさは間が大きく離れている点である。 患者は初診時に装着されていた歯冠修復物のブラックトライアングルと大きく四角い歯を嫌っていたため、ブラックトライアングルを封鎖しながらも、女性らしい丸みのある歯の形態にしてほしいと願っている。1歯科医師からの説明と技工指示2技工上の着眼点

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