子どもを泣かせない17の裏ワザ
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麻酔した後、タービンでの形成時に泣き出したとしましょう。理由は、「タービンやバキュームの音に驚いた」「実は、麻酔が効いていなかった」の2つの理由が考えられます。痛くて泣いているのに、麻酔を打ったから効いていると思い、不安を取り除くアプローチをしても、効果はありません。だからこそまずは“泣きの診断”をすること、そして痛みのない治療をすることが重要です(裏ワザ15参照)。1不安や恐怖で泣く子どもには……2痛くて泣く子どもには…… 治療の前に、小児に鏡を渡し、悪い部分を治すことを告げながら(Tell)、その部位を見せ(Show)、そして治療を開始します(Do)。これを「tell・show・do法」といいます。そして痛いもの、嫌なもの、悪いものはこのむし歯であることを伝え、歯科医師・歯科衛生士はこの悪いむし歯を退治してくれる味方であることを教えます。もちろん笑顔でやさしい言葉遣いを心がけます。このようなアプローチで、徐々にお利口になります。また歯の治療についての見通しを持たせることも重要です(裏ワザ3参照)。やさしい言葉がけや態度(tender loving care)で、手鏡を見せたりして(tell・show・do法)、恐怖心をとる工夫が必要です。とうぜん、痛くない治療を行わなければなりません。小児歯科診療最前線! 子どもを泣かせない17の裏ワザ16

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