子どもを泣かせない17の裏ワザ
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3甘えて泣く子どもには……歯の治療が自分のためとわかるのは4歳以降 入園するまでは母子が一体の世界で、子どもの要求はすべて母親で満たされます。ところが幼稚園に入ると集団生活になり、規則の存在に気づいたり、泣いたら恥ずかしいなどの気持ちが芽生えたりします。そこで我慢することを覚え、お利口な子どもが増加します。また4歳にもなると、歯の治療が自分のためであることがわかるようになります。 さらにこの時期は、精神発達も関係しています。たとえば「お父さんが仕事からまだ帰っていない」と「お腹がすいた」を組み合わせると「お腹がすいたけれど、お父さんが帰ってくるまで待っていよう」になります。このように「○○だから△△しよう!」、すなわち「むし歯があるから歯の治療をしよう」は4歳頃の発達の課題です。もちろんこれが理解できても、痛いことは我慢できません。甘え泣きは通用しないことを子どもに理解させる したがって対処法は、泣いても通用しないことを教えることです。保護者に向かって泣く場合は保護者に退室してもらい、「お母さんはトイレに行った」と言って毅然とした態度で接します。実は甘え泣きに対する対応が一番難しいのです。治療を急がなければならない場合は専門医を紹介しましょう。おもちゃ売り場の前でねだって泣くことを考えれば、わかりやすいでしょう。つまり泣けば保護者が助けに来てくれる、術者が治療を止めてくれると思っているのです。幼稚園入園前の子どもに多くみられます。お父さんが帰ってくるまで、ごはんは待っていようね。Part1 子どもが泣く理由には4種類ある17

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