ザ・クリニカルデンティストリー
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288エンドサージェリーMTAを用いた意図的再植術の予知性は?──意図的再植術により歯の保存を試みた症例間島 徹 香川県・マシマ歯科クリニック会員×講師誌上症例検討12患者 52歳,男性/主訴 4打診痛,歯の動揺Fig 1a 初診時.4根尖部に根尖病変を認めた.4の根尖病変に対して再根管治療を行い一時的に症状は消退していたが,その後,症状の再発を認めた.Fig 1b 症状再発時のデンタルエックス線写真.病変の縮小がみられるが,残存している.3の打診痛,4の動揺,自発痛がみられた.3のEPTは正常で,4が原因歯であった.再度の根管治療では根尖部の清掃が困難であったため,意図的再植術による歯の保存を行った.Fig 4a 術後2か月(固定中)の状態.Fig 4b 術後6か月の状態.根尖病変の縮小がみられる.Fig 4c 術後の口腔内.プロービング値は正常であり,動揺も生理的範囲内である.aabFig 2a 術中.抜去歯をマイクロスコープ下で詳細に精査したところ,穿孔を認めた(矢印部).Fig 2b 根尖部は逆根管形成後,逆根管充填を行なった.穿孔部は汚染物の除去後に充填処置を行った.充填材料はPro Root MTA White(デンツプライ三金)を使用した.Fig 3a, b 抜歯窩は強拡大下で可及的に掻爬した.再植後,ワイヤーにて隣在歯と固定した.3a2a2b3bcb43舌側223222頬側223322ScienceCHAPTER5

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