歯科矯正用アンカースクリューの基礎と実践
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44第5章 PLASの使用方法基本的には第一大臼歯にリンガルアーチを装着し,PLASのアーム先端から牽引することになる.牽引ベクトルの設定方法は,太いアーチワイヤーを用いることにより,原則として頬側歯槽部へのスクリュー植立時と同様となる.抵抗中心を通り,歯列に平行な牽引ベクトルを設置することで,歯列は後方に平行移動する.一般的な牽引方向第一大臼歯にリンガルアーチを装着,フックの位置を上記の一般的な牽引方法よりやや後方に移動させ,PLASのアームを短くすることで歯列全体の後上方への移動が可能となる.ハイアングルのAngleⅡ級1類症例に有効な牽引方向である.ハイアングル,AngleⅡ級1類症例に有効な牽引方向スクリューPLASリンガルアーチスクリューPLASリンガルアーチスクリュー抵抗中心フックリンガルアーチPLASアーム牽引方向の設定1(リンガルアーチを用いる方法)スクリュー抵抗中心フックPLASアームリンガルアーチ

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