歯科矯正用アンカースクリューの基礎と実践
4/6

45単に後方に平行移動するときには,リンガルボタンを小臼歯舌側面に装着し,PLASのアームを高くして歯列に平行に牽引する方法をとってもよい.このとき,頬側6ー4と4ー6をそれぞれ連続結紮して小臼歯の捻転を防止する必要がある.牽引力のベクトルを歯列に平行にすることにより,ほぼ平行に遠心移動を行うことができる.後方への平行移動を図る場合の牽引方向≒同等の効果被蓋が浅く,下顎のカウンタークロックワイズローテーションを望む場合は,アームを歯肉部の高さに設置することで,前歯部開咬に用いるメカニクス(37ページ参照)と同様の効果が得られる.下顎のカウンタークロックワイズローテーションを図る場合の牽引方向連続結紮連続結紮リンガルボタンスクリューPLASリンガルボタンスクリュー抵抗中心PLASスクリューリンガルボタンPLAS前歯部オープンバイト+ドリコフェイシャルタイプ牽引方向の設定2(より簡便な方法)アームアーム

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です