誰もが遭遇するインプラント補綴の合併症
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必要知識レンチやハンドドライバーの正しい使い方ハンドドライバーの使用方法①ドライバーの回転がネジの締結方向に適切に伝達できる②誤嚥・誤飲の防止③特にマイナスヘッド(スロット)の場合は確実にスクリューヘッドに嵌合させることができるハンドドライバーを正しく使用することの利点トルクレンチ(コントラアングル式)の使用方法図1-14a いわゆる精密ドライバーの使用法に準ずる。ハンドドライバーのヘッド部(空回りする円板状の支え)を左手の指の腹(人差し指・中指)でスクリューの長軸(締め付け方向)に合わせて押さえる。トルクレンチ(首折れ式)の使用方法図1-15a トルクレンチヘッド部(ドライバーチップ挿入部)を左手の指の腹(人差し指・中指)でスクリューの長軸(締め付け方向)に合わせて押さえる。図1-15b 柄の先端を把持してゆっくり回転を加える。設定トルク値に達するとヘッド部が折れ曲がるので、そこで回転の付加をやめる。この操作を2~3回繰り返すことで、適切なトルク値で締結される。図1-16a コントラヘッド部を左手でしっかりと把持し、ドライバーチップから伝達されるトルクに抵抗させつつスクリューの長軸に合わせて押さえる。図1-16b トルクレンチ部を右手で把持してゆっくりと回転させ適正トルクを加える。設定トルク値に達すると「カチッ」と音がして、渦巻きバネ加重が開放される。この操作を2~3回繰り返すことで適切なトルク値で締結される。図1-14b 右手の親指と人差し指あるいは中指でドライバーの柄の部分をつまんで回転させる。両手を使用することで、①ドライバーチップの回転がネジの締結方向に適切に伝達される②トルク値を規制する棒バネへのダメージを防止できるトルクレンチ(首折れ式)を正しく使用することの利点両手を使用することでコントラヘッドがぶれないため、①ドライバーチップの回転がネジの締結方向に適切に伝達される②ドライバーチップとスクリューヘッドの挫滅を防止される③締結トルクが確実に伝達されるトルクレンチ(コントラアングル式)を正しく使用することの利点1章スクリュー固定式上部構造のゆるみとスクリューの破折26

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