誰もが遭遇するインプラント補綴の合併症
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トラブル例インプラントの埋入角度がスタッド型アタッチメントの角度許容量を超えてしまった症例対処法アタッチメントをロケーターに変更して、インプラント間角度による問題を解決図5-3a、b 下顎前歯部に2本のインプラントを用いたIODの症例。インプラントの平行性が悪く、ボール&ソケットの角度許容範囲を超えている。図5-4a、b インプラントの埋入相互角度が不適正でボール&ソケットタイプでの問題が生じた場合には,維持装置をロケーターに変更する。ロケーターは、①ボール&ソケットタイプよりもアタッチメント高さが低く、ほとんどの場合変更が可能、②40°まで角度許容範囲がある、③ナイロン製キャップを使用するため、ロケーターアバットメント自体への摩耗が生じない、などの利点を有する。図5-3c 担当医は義歯内面に埋め込んだソケット部が所定の位置までシーティングしないためにボールの側面を削合した。そのためアタッチメントの維持力が著しく低下した。図5-3d 平行性が悪いためにソケットが義歯内面に組み込まれたソケット部分に応力が働きやすく、頻繁に脱離を繰り返した。abab摩耗・破損を惹起する部分力のかかる方向5-2IODの合併症の原因となるインプラント埋入方向の不良83

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