別冊 デジタルデンティストリーの進化と検証
5/6

108はじめに 過去から現在に至るまで、さまざまなオール・セラミックスのシステム・マテリアルが開発・研究され、マーケットに数多く提供されてきた。現在、修復治療の分野ではコンポジットからジルコニアまで従来の方法からCAD/CAMを応用し、より簡便になされている。 今回は、これらをふまえて日本における修復・補綴治療の今までの潮流を振り返りながら、MIの概念に沿ったP.L.V.修復の有意性を述べ、またその形成の留意点と順序をあわせて解説する。このMI治療に必要不可欠なツールはマイクロ・スコープである。マイクロ・スコープは従来の修復治療における形成のクオリティーを著しく向上させた。すなわち、形成されたマージンと修復物の界面封鎖による適合精度を飛躍的に高めた。このことにより、修復物の辺縁からのリケージを防止し、その維持性と予知性を確固たるものとした。 現在では、ピエゾを用いることにより、さらに精度を向上し、より高い予知性もたらしている。最後にこれらのツールをすべて使用した、現在のデジタルデンティストリーの最先端について症例を通して解説してみたい。さまざまな最新器械を用いたVeneers修復●略歴1970年 東京歯科大学卒業1974年 原宿デンタルオフィス 開院現在、東京S.J.C.D最高顧問、S.J.C.Dインターナショナル会長山﨑長郎(原宿デンタルオフィス)図1 YAMAZAKIの分類(マテリアルセレクション)。MIの概念に基づいて修復に際しては、ClassⅠから可能性を最初に探らなければならない。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です