別冊 YEARBOOK 2015 治療計画プランBの歯科臨床
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別冊the Quintessence 「YEARBOOK 2015」₁インプラントを断念してCSPを応用した24年経過KennedyⅡ級症例患者の基本情報性別:女性 年齢:1937年3月2日生(初診時52歳,現在77歳) 初診日:1989年9月2日 主訴:初診時図1 初診時のパノラマ(1989年9月2日).は収を認める.またにはされていた.図2 1989年9月25日のっこに歯内療法期にプロビ12 歯周病の進行が認まずはじめの数回ブラッシング指導を尖部に至る骨吸収っホープレスと判断し,連結冠⑥⑤④を切断すする状態であった.ま金冠が装着され,清掃膿,動揺が認められ,大きなう蝕が認められリングロビジョナルレストレー着した.これに並行し,順次全顎的なスケーリングを行った. 初診時の考察図3 初診時のぺリオチャート(1989年9月2日).Probing Depth F&Bleeding Area PDFMDFMDFMDFMDFMDFMDFMDFMMFDMFDMFDMFDMFDMFDMFDMFD101010864443333323222355666633333444445336121012854443333322222555666633333434335336DPMDPMDPMDPMDPMDPMDPMDPMMPDMPDMPDMPDMPDMPDMPDMPDTooth No.1848174716461545144413431242114121312232233324342535263627372838Probing Depth L&Bleeding Area FDLMDLMDLMDLMDLMDLMDLMDLMMLDMLDMLDMLDMLDMLDMLDMLD656556433333333434433434333333333334546557656556434333333434433433334333333333546557DFMDFMDFMDFMDFMDFMDFMDFMMFDMFDMFDMFDMFDMFDMFDMFD初期治療終了後図4 響で大きなう蝕となっていた.または捻転していた.図5 開面金冠の装着されていたは歯髄保存も可能であったが,最終補綴の審美性を考慮して歯内処置を行った.シーラーを使わずに垂直加圧法で根管充填を行った.水平的な骨吸収が認められ,最終補綴における歯冠‐歯根比の低下が予測される. 救急処置およびブラッシング指導が奏功し,患者は咀嚼時の違和感がなくなり,治療に協力的な印象でとに早期に審美障害でプロビジョナルレスト装着したことは,動揺の減少に加えて患者の心理面でも効果的であわれる.というのは,患者もに抜歯を覚悟していたようで,それを保存するように治療していたことがうれしかったそうである(後日談,図52説明文参照).多くの患者は基本的に歯の保存を望むものであり,本症例における早期の対応は効果的であったのだろう.患者には基本的に臼歯部に散にそれぞれについての治療計画を提示する. 初期治療終了後の考察27

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