抜歯テクニックコンプリートガイド
5/6

section 4 抜歯後の創処置,縫合,出血・腫張の対応83抜歯テクニックコンプリートガイド上顎埋伏智歯難抜歯合併症抜歯の器具普通抜歯下顎埋伏智歯麻酔・抗菌薬・止血上顎正中埋伏過剰歯埋伏犬歯・乳歯抜歯後の創処置,縫合,出血・腫張の対応section 4抜歯後の創処置──抜歯は抜いたら5合目と心がける■智歯の抜去後には,第二大臼歯後方に残存した歯嚢や感染性肉芽組織の除去,舌神経・下歯槽神経の露出や損傷の有無の確認,骨鋭縁の除去,骨片や歯の切削片の除去のための創の洗浄を行う.十分に止血を行った後に,創縁のトリミングを行う.この際,開放創とする場合には創縁の一部を切除する.創処置のポイント■抜歯後の処置には,一次閉鎖(closed after-care,図124a),ドレナージ(half-open after-care,図124b),パッキング(open after-care)がある58.また,2 cm幅のガーゼを挿入して歯槽上を縫合(パッキング,図125a),(吸収性スポンジ状材料充填後の)完全閉鎖(図125b),前庭部のガーゼドレーン挿入がある87(図125c).創閉鎖の種類図124a, b 創閉鎖の種類(1).a 一次創閉鎖(closed after-care).b ドレナージ(half-open after-care).*参考文献58・84頁より引用・改変・86頁より引用・改変図125a~c 創閉鎖の種類(2).a 歯槽上の縫合(パッキング):2cm幅のガーゼ.b 完全閉鎖(吸収性スポンジ状材料充填後).c 前庭部のガーゼドレーン挿入.*参考文献87・217頁より引用・改変abcba【注】理解しやすくするため,ガーゼドレーンは固定していない図にしてある.

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です