ノンメタルクラスプデンチャー
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CHAPTER 10 ノンメタルクラスプデンチャーの設計例10510-11case 11 上顎臼歯両側遊離端欠損症例図11a 上顎臼歯両側遊離端欠損症例.ケネディー分類Ⅰ級.アイヒナー分類B2.図11b~d 口腔内.患者 74歳,女性難易度 ケネディー分類 Ⅰ級 アイヒナー分類 B2宮地の咬合三角 第2エリア(図11a)口腔内(図11b~d) 両側遊離端欠損である.₆は歯周疾患が進んでおり,根面キャップになっている.残存歯の骨植・顎堤の形態は良好である.設計線(図11e)義歯(図11f~i) 両側遊離端欠損の典型的な症例である.両側の支台歯の口蓋側にメタルのブレーシングアーム(把持腕)を設計し,金属のパラタルストラップで連結強度を高めている.予防歯学的配慮から支台歯の口蓋側歯頚部は開放している.レストは支台歯の近遠心に設けて,支持効果を高めている. 装着(図11j,k) 義歯の安定・審美性に関しては大きな問題はない.咬合接触も中心咬合位でのみ接触させ,側方運動時に人工歯が過重負担にならないように配慮した.設計の考察 比較的多くみられる症例である.連結強度を高め,把持効果を確保することが大切である.両側の小臼歯が残存していることは義歯の安定に役に立っている.₄と₃の口蓋側にメタルのブレーシングアームが設定されれば,義歯はさらに安定性が増す.第1(咬合欠損)エリア第2(咬合欠陥)エリア第4(咬合消失)エリア 欠損現存2826242220181614121086240024681012141618202226242801234567891011121314咬合支持数第3(咬合崩壊)エリアcdba

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