インレー修復 たしかな手技・臨床のかんどころ
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2 窩洞形成31基礎編Ⅰ(2)咬合面の形式(図2-29):#301d.p.,701,702,703 ・深さは#301のバーが1/2~2/3入る程度 ・小窩裂溝の予防拡大の原則に従う. ・ 便宜的要求から窩洞はやや外開きとし,アンダーカットを生じないよう形成する(テーパーは1/10~4/10).<注意点> ・ バーを歯軸と平行に保ちながら切削すれば,標準的な外開きが得られる. ・ 頬舌側咬頭のバランスを考慮する(窩洞の頬舌的幅は,咬合面幅の約1/3とする). ・ 咬頭隆線および辺縁隆線部を努めて保存し,円滑な曲線を描く.辺縁隆線部が薄くなることを防ぐため,裂溝部付近の形成にはバーをやや外開きに傾斜させるとともに,やや控えめに拡大して窩縁斜面を付与することにより,はじめて予防拡大が十分になるよう配慮する.また,遠心辺縁隆線部付近の形成においても同様に配慮する.エナメル小柱の傾斜も考慮し,遊離エナメル質が生じないよう注意する. ・ #701,702,703のテーパードフィッシャーバーで線角を明瞭にし,窩底を平坦にする.図2-29 咬合面形成後の状態図2-28 近心隣接面スライスカット後の状態(左:咬合面,右:頬側面)

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